夫婦と男四人の子どもと愛犬一人のリアルな日常を綴っています

2021年 福岡県中間市 保育園送迎バス置き去り事件

お仕事

昔からこのような事件はあったのでしょうね。他にも同様な事故が起こってはニュースになっています。それを放置していた側にも問題があるように感じます。

福岡県中間市は、人口約4万人と比較的小さい市で保育園がある場所は住宅街です。市の認可保育園が8か所ありますが全て民間が経営・運営している私立です。高槻市は市立もあるのですが、これが普通なのかどうか分かりません。

保育園は、現在も措置制度となっています。高齢や障害の施設では、施設と利用者側との契約となっており双方の同意(契約)でサービス提供されます。保育所は、希望は言えますが基本的には行政が決定します。希望保育園に入れないからやめときますと言って待機している方も多くいます。このあたりが理解できないのですが、措置制度なら小学校みたいに地区割にして、この地区の住民の子はこの保育園と決定すればいいと思うのですが…親からすれば近くの保育園であれば送迎バスを利用せず、自力で送迎しますし。やはりサービスの質や人気によって偏りがでてくるのでしょうね。

園長が一人で送迎していたのも気になります。保育園は女性の保育士がほとんどだと思いますが、あまり運転はしません。たいていは運転手を雇っていることが多いです。あと、添乗に保育士が付いていなかったんだなと感じました。さすがに運転手一人で送迎を行っているのは理解できません。バスに乗せていた子どもの人数が分かりませんが、少なかったら気づくだろうし、多かったら一人では行かないだろうし…コロナの影響で保育士不足で仕方なく園長が送迎をしていたのでしょうか。それとも恒常化していた出来事なのでしょうか。

この保育園は、昭和52年設立のいわゆる老舗です。しかし、この法人はこの保育園のみで70名規模と保育園としては小さめです。昔から事業展開もせず規模もさほど大きくしてこなかったのか、出来なかったのか。どこもそうですが、何も変えてこないところは必ず問題があります。表面化していなくても内部で腐敗しています。保育士27名が全てダメとは思われません。理事や運営している園長や主任に疑問を感じます。保育園事業は、他の福祉サービスに比べると比較的収支がとれるものです。その一つが措置制度によるもので、利用者獲得のための営業はしなくてもよい。月割での報酬単価のため、月に1日でも園に来てもらえれば後は休んでもらっても減収しない。保育士のほとんどが若い女性で、結婚を機に退職することが多いため、回転率が高く人件費が少なくて済みます。利益は、一部の管理者等に割り振られていることが多いです。よく保育士は給料が安いと聞きますが、もう少し上げることは可能だと思います。

保育士の設置基準ですが、0歳児は子ども3人に対して保育士1人(3:1)1~2歳児は子ども6人に対して保育士(6:1)3歳児は子ども20人に対して保育士(20:1)4歳児以上は、子ども30人に対して保育士(30:1)。この基準が74年も変わっていないってのがおかしいですよね。

起きてはならない事故ですが、その原因は単純な確認不足です。このような事故には必ず前兆があります。ヒヤリハットなどもしていないでしょう。管理者、主任が甘く見ていたのでしょう。もっと早くに対策をしていればと言う人もいるでしょうが、このような園だからこそ起きた事故なのです。子どもの出欠確認もしない園なんて聞いたことがありません。理事、管理者、主任等は解任し、リスクマネジメント力に長けた選任が望まれます。しかし、それを決定するのもこの法人なんですよね。本気で改善する気持ちがあるようなら第3者を入れての改革を求めます。

コメント